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プレスリリースや、大学からのお知らせ?案内

IEEE(米国電気電子学会)主催国際会議にて本学大学院生が発表しました

 大学院工学研究科(電子電気?情報工学専攻)博士前期課程2年生の伊保内孝吏さんが、IEEE(米国電気電子学会)主催の国際会議Taiwan and Japan Conference on Circuits and Systems(TJCAS 2024)に出席し、研究成果を発表しました。本国際会議は主として台湾と日本の研究者による研究討論と国際交流の場となっており、毎年開催されています。今年は8月23日~25日に、熊本大学にて開催されました。

 伊保内さんは学部4年次から音声認識に関する研究を進めてきましたが、研究とともに、本学基礎教育研究センターの岩見一郎教授による英語プレゼンテーション能力育成支援プログラムにも取り組んできました。そして、本学で2月に開催された第3回英語プレゼンテーション?セミナーにて講演するなど、英語の発表スキルの向上に励んできました。その取り組みが活かされ、今回の国際会議発表に結び付きました。

 本国際会議の詳細とプログラムはこちらからご覧頂けます。

【発表タイトル】
Takafumi Ibonai and Shunsuke Koshita, Improvement of Accuracy Based on Notch Filtering in Speech Recognition Systems

「防災フォーラム-三陸はるか沖地震から30年を迎えて-」を開催しました

 8月31日(土)、八戸ポータルミュージアムはっちにて『防災フォーラム 三陸はるか沖地震から30年を迎えて』を開催しました。これは、同地震発生から30年を迎えることから、この節目に今後の防災?減災を考える機会となるよう、企画したものです。

 当日はまず、本フォーラムで共催いただいた八戸市の熊谷市長より、開会の挨拶をいただきました。
 その後、弘前大学大学院の片岡俊一教授、本学の月永洋一名誉教授、東北大学災害科学国際研究所の奥村教授に、それぞれ地震のメカニズムや避難計画などについてお話いただきました。講演後は参加者の方々より多くの質問をいただくなど、盛会のうちに終了しました。

 また、同時開催していた『デーリー東北紙面&写真展』も、市民の皆さまに広くご覧いただけた様子でした。

 本学は今後も、防災および減災のための技術開発や、これらを担う人材育成に取り組んでまいります。

(2024年9月2日 更新)


 三陸はるか沖地震の発生から30年が経過する節目に、以下のとおり防災フォーラムを開催いたします。地震の概況や当時の被害状況を振り返り、防災?減災に対する知見を深める機会となれば幸いです。また、フォーラムにあわせて、当時のデーリー東北紙面や本学保管の写真データなどを展示いたします。

【防災フォーラム】
日時:2024年8月31日(土) 13:30~16:00
会場:八戸ポータルミュージアムはっち 1F はっちひろば
講演:
①「三陸はるか沖地震を学び、将来の被害地震に備える」
弘前大学大学院 理工学研究科 片岡 俊一 教授
②「巨大地震:寒冷地における対策と避難行動」
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 月永 洋一 名誉教授
③「さまざまな人口の分布に対応できる津波避難計画とは?」
東北大学災害科学国際研究所 奥村 誠 教授

【デーリー東北紙面&写真展】
期間:2024年8月26日(月)~31日(土)(27日(火)は会場休館)
会場:八戸ポータルミュージアムはっち 1F ギャラリー1

フォーラムへのご参加を希望される方は、本フォームからお申込みください。定員(80名)になり次第締め切らせていただきます。また、お電話での申込みを受け付けております。(0178-25-8005)

【お問い合わせ】
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 社会連携?研究推進部
TEL:0178-25-8005

主催:360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 工学部工学科 建築?土木工学コース
共催:八戸市、360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 地域産業総合研究所
後援:青森県、デーリー東北新聞社、(一財)青森県工業技術教育振興会

中高生女子向け「HITリケジョLABOサマーキャンプ2024ー逢って?見て?知って、理系のしごとー」を開催(8/27更新)

 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&STEAM女子推進?支援室内、HITリケジョLABOは、8月17-18日に五戸町スポーツ交流センターを拠点に、サマーキャンプを実施しました。東京や県内の女子中高生と保護者合わせて16名が、前田道路株式会社様、六ヶ所エンジニアリング株式会社様、株式会社ジェイテック様、日本原燃株式会社様、昭和アステック株式会社様の女性社員のお話を聞いたり、工場見学や体験実習に参加しました。身近な先輩として、本学と八戸高専の女子学生も協力してくれました。2日間のプログラム最後のワークショップでは、これまで知らなかった理系のしごとについて、参加者のみなさんの理解したことなどを一人ずつ発表していだきました。参加前に思っていた、女子の少ない理系進路への不安や心配が減った様子でした。

(2024年8月21日 掲載)

●2023年8月23日(デーリー東北)
新聞記事はこちらからご覧いただけます。
(デーリー東北新聞社の許可を得て掲載しています)

●2023年8月23日(東奥日報)
新聞記事はこちらからご覧いただけます。
(東奥日報社の許可を得て掲載しています。)

(2023年8月27日 更新)

北海道東部で実施した海洋学プログラム「臨海実習」に本学から8名の学生が参加しました!

 8月18日(日)~23日(金)の期間、北海道大学厚岸臨海実験所において本学の「海洋学プログラム」の講義「臨海実習」を開講しました。筑波大学や東京海洋大学、岩手大学をはじめ全国から集まった学生たちと合同で実習を行いました。タンチョウが生息する湿原を流れる別寒辺牛川、アマモが一面に広がる厚岸湖、最近ラッコの個体数が増えてきた霧多布岬、変化に富んだ道東の雄大な自然の中で4日間、貴重な体験を積みました。
 実習の前後に台風が発生し、フェリーによる移動や実習実施が危ぶまれましたが、晴天に恵まれ、無事実習を執り行うことが出来ました。仲岡雅裕所長をはじめ北海道大学厚岸臨海実験所の先生方、本実習の開催にご助力いただき、どうもありがとうございました。

(講義担当 生命環境科学コース 田中義幸)

(2024年8月26日 掲載)

感性デザイン学部の学生が「ART BOOK TERMINAL TOHOKU」に参加しています!

 感性デザイン学部4年の附田涼那さんが、盛岡市で開催中の「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2024」に参加しています。
 このイベントは、同市にあるCyg art galley主催の企画展で、東北の作家に焦点を当てZINEや画集、記録集などの本を展示?販売しています。今回附田さんは書類審査を経て、自身が制作した絵本を出展中です。
 出展している絵本は「親子で楽しめるつくる絵本」をテーマに、3年次の研究活動の一環として企画?制作したもの。絵本制作は来場者とのワークショップを行い、見るだけでなく作る要素を取り入れて絵本を楽しむ工夫を施しています。

「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2024」
期間:2024年8月3日(土)-9月1日(日)11:00-18:00
※休業日:水?木曜日、8/20(火)
会場:Cyg art gallery
https://cyg-morioka.com/abtt/summary

(2024年8月9日 掲載)

夏季休業期間中の窓口業務について

 本学では、8月10日(土)~8月18日(日)の期間中は夏季休業のため、窓口業務を休止いたします。

 期間中はご不便をお掛けいたしますが、ご理解のほど宜しくお願いいたします。

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青森高校SSH関連プログラムで講義?実習を行いました

 7月29日(月)、青森高校の第1回SSH理系女子育成プログラムおよび第1回SSH校外学習プログラムにおいて、同校の1、2年生19名が本学を訪れました。生徒たちは理系の進路選択などについて講義を聞き、いくつかのコースに分かれて実習を体験しました。

【当日のプログラム】
講義
「どうやって選ぶ?-理系の学部や仕事」
講師:生命環境科学コース 鮎川恵理 教授

実習?演習
「建築どうでしょう? ~幾何学と身体性の間で~」
講師:建築?土木工学コース 福士譲 准教授

「コケですけど、何か?~コケの生物学をキャンパス内で体験~」
講師:生命環境科学コース 鮎川恵理 教授

「データサイエンス入門:データの可視化と分析~情報Ⅰで習った内容を実習で確かめてみよう~」
講師:システム情報工学コース 伊藤智也 教授

「お酒を飲まずに酒豪を探せ! ~飲めるゲノムを判別する方法~」
講師:生命環境科学コース 藤田敏明 教授

(実習?演習は午前午後で一つずつ選択)

(2024年7月30日 掲載)

自動車技術独創アイディアコンテスト 優秀賞受賞!

 6月8日(土)に開催された「第34回自動車技術独創アイディアコンテスト」(主催:自動車技術会東北支部)において、本学学生の作品が優秀賞を受賞しました。出場したのは、工学部工学科 機械工学コース 自動車工学プログラムの4年生です。大学?高専?専門校部門にエントリーされた20作品のうち、本学1チームが入賞となりました。
 作品は、「高齢者ドライバーへむけたヘッドアップディスプレイによる操作確認セットアップ」です。これは、高齢者の踏み間違え事故防止のため、ドライバーの認知状況を確認しエンジン始動を制御するものです。

(2024年7月5日 掲載)

2024年度(360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&6年度)学生チャレンジプロジェクト事業

 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&では、学生が主体となって取り組む企画、調査?研究、地域貢献、ボランティア活動などを助成金により支援する「学生チャレンジプロジェクト事業」を実施しています。
 2024年度は、書類選考、ヒアリング審査の結果、以下の2件が採択されました。

〇採択プロジェクト一覧 (2件)
?ヤマガゼの生態及び人工培養に向けての研究/ヤマウニ探求会(代表 村上 翔太郎)
~岩手県北部で珍味として食されているヤマガゼ(樹木の切株上に発生する橙色の菌糸体)の生態調査や人工培養を行い、食品利用の可能性を追求し、地域の食文化に貢献することを目指しています。~

?キッズ?ミュージアムプロジェクト/ゆるボラ(国際交流ボランティアサークル)(代表 尾崎 里々衣)
~八戸市内在住の日本語が苦手な外国籍の子どもたちを対象に、美術館での展覧会の鑑賞やその後のワークショップなど、多様な学びや体験の場を提供し、子どもたちの学びを深めるとともに、地域社会へ貢献することを目標としています。~


※360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&6年10月12日?13日の第52回360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&学園祭にて2024年度学生チャレンジプロジェクト活動パネル展を開催します。是非ご覧ください。

問い合わせ
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 教育?学生支援部 教務?学生支援チーム
TEL:0178-25-8027

2024年度学生チャレンジプロジェクト事業募集要項

【大会結果報告】第76回東北学生卓球選手権大会(卓球部)

 2024年6月15日(土)?16日(日)に福島県?まるさん?あったまるアリーナ(南相馬市スポーツセンター)で第76回東北学生卓球選手権大会が開催されました。

<男子シングルス>

第5位 岡本 聖也(2年?電気電子通信工学コース/八戸学院光星高校卒)

<男子ダブルス>

第6位 虻川 大翔(2年?建築?土木工学コース/青森県立弘前実業高校卒)
    鈴木  蓮(1年?建築?土木工学コース/古川学園高校卒)

 8月の東北学生秋季リーグ戦?全日本学生予選大会に向けても、頑張りたいと思います。(監督:塩入 彬允)

(2024年6月26日 掲載)

本学職員がキャリアコンサルタントの資格を取得しました

 本学教育?学生支援部キャリア支援チームでは、学生の就職に関する相談や面接練習?履歴書?エントリーシートの添削などさまざまな就職支援に対応しています。

 2024年5月に、同チームの職員1名がキャリアコンサルタントの国家資格を取得しました。変化の激しい現代社会において、働き方やライフスタイルについて考えることは、大学生活において重要度が高いものとなっています。それに伴い、キャリアコンサルティングを担う人材のニーズも高まっています。こうした中で、キャリアコンサルタントは名称独占資格である国家資格保有者として「個人の人生設計にかかわること」の責任と重要性を従前にもまして自覚し活動することが求められます。
 
 本学では今後も、学生への就職支援はもちろん、キャリア教育に力を入れてまいります。

【大会結果報告】360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&6年度北東北大学野球春季リーグ戦(2部)(硬式野球部)

 本学硬式野球部は、360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&6年度北東北大学野球春季リーグ戦(2部)において7勝3敗の成績で、優勝した盛岡大学に次いで2位となりました。秋季リーグ戦でのさらなる活躍が期待されます。

【試合結果】
○ 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 14-1 岩手県立大学
○ 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 1-0 岩手県立大学
● 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 5-7 弘前大学
● 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 7-8 弘前大学
○ 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 7-0 青森公立大学
○ 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 7-0 青森公立大学
○ 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 5-4 秋田大学
○ 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 4-3 秋田大学
○ 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 2-0 盛岡大学
● 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 0-1 盛岡大学

(2024年6月7日 掲載)

温水を使用した氷スラリー製造の連続化に成功― 未利用熱を活用し、高い熱利用効率を実現 ―

 NEDOの委託事業である「革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発」(以下、本事業)で、学校法人360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&は、学校法人東京電機大学、高砂熱学工業株式会社と共同で、温水から氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機と氷スラリー製造機を組み合わせた「熱リサイクルパッケージ(冷熱出力3kW)」(以下、本パッケージ)を開発し、低温温水から氷片と水が混合した流動体である氷スラリーを連続して製造することに成功しました。
 本パッケージは、廃プラスチックなどを燃焼によってエネルギー回収する際に排熱として捨てられている低温の未利用熱エネルギーを氷スラリーに変換するもので、排熱回収として高い熱利用効率を実現するとともに、農産物、水産物などの輸送時冷蔵保冷剤として年間を通じて排熱の利用を可能にします。
 本パッケージを使うことで、工場などから排出される低温の未利用熱を、工業、運輸、農林水産といった分野と連携するハブとなり、脱炭素社会実現へ貢献します。

図1 熱リサイクルパッケージ

1. 概要
 世界的に問題になっている廃プラスチックごみに対し、本事業では〔1〕廃プラスチック高度選別技術、〔2〕材料再生プロセスの高度化技術、〔3〕石油化学原料化技術、〔4〕高効率エネルギー回収?利用技術(以下、ER)をそれぞれ連携して開発し、高度資源循環と環境負荷低減の両立を目指しています。
その中のERでは、焼却処分しかできない廃プラスチックを対象に、焼却場での熱エネルギー回収強化を目的とし、伝熱管表面に灰が固着し、熱エネルギー回収の妨げとなる状態(ファウリング)を抑制する伝熱管表面材料を開発するとともに、排ガスの熱エネルギーを低温域まで回収し、回収した熱エネルギーを有効利用するプロセス開発(以下、ER低温側)を進めています。
 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&では、本事業※1の一環として東京電機大学、高砂熱学工業と共同で ER低温側の技術開発を担い、回収した熱エネルギーで氷スラリーを製造する本パッケージを開発し、連続稼働を実証しました。
排熱から回収した熱エネルギーは、これまで暖房利用など使える期間が限られていましたが、熱エネルギーを冷熱に換えることによって輸送時冷蔵保冷剤など、年間を通じた需要に対応することができます。氷スラリーは、氷の特徴である高い蓄熱密度とポンプ輸送ができる流動体の性質を合わせ持つため使いやすさに優れ、冷熱輸送の効率化が期待されます。
 本パッケージは、従来型の吸収冷凍機と、氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機、および氷スラリー製造機で構成されます。本事業では、氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機と氷スラリー製造機をそれぞれ開発し連結することで、回収した熱エネルギーの有効利用プロセスの開発を行いました(図1)。

2. 今回の成果
 吸収冷凍機は、蒸発、吸収、再生、凝縮の機能を持つ機器が連結した構成になっており、吸収冷凍機の蒸発器と凝縮器にある液体は冷媒、吸収器と再生器にある液体は作動液と呼ばれています。吸収冷凍機は、液体の蒸発を促進するために減圧された状態で密閉されており、装置内で発生した蒸気は何らかの方法で元の液体に戻す(吸収)必要があります。本パッケージでは、蒸気を吸収する作動液(臭化リチウムなど塩の水溶液)を使うことで、蒸気を作動液に吸収させて元の液体に戻します。作動液は吸収した蒸気によって徐々に薄められて吸収能力を失うため、濃度調整が必要になります。そこで作動液から液体を蒸発させるエネルギーとして温水などの低温排熱エネルギーを供給します。濃度調整された作動液は蒸発器の冷媒蒸気を吸収し続けるため、冷熱も連続的に製造されることになります(図2)。
しかし、気化熱を利用した吸収冷凍機で製氷可能な低温を得るには、従来の冷媒では不十分で、新たな冷媒を開発する必要がありました。そこで本事業では、凝固しにくく、安全性が高い条件を満たす冷媒を開発し、その有効性を検証致しました。また、開発した吸収冷凍機で作られた冷熱で、氷スラリーの製造も実証致しました。通常の氷はパイプ輸送が困難ですが、氷スラリーにすることでパイプ輸送が可能になります。製氷の方法、氷のサイズ、水との混合比を研究し、配管の曲がりやつなぎ目でも氷が滞らない実用条件を得ました。

図2 吸収冷凍機

(1)氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機開発(360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&)
 冷媒が水の場合、水は0℃以下で氷になる(凝固)ため、そのままでは氷点下冷熱の製造に使うことができません。そこで氷点下での凝固防止効果が期待でき、安定した溶解状態を保つアルコールを添加しました。水に溶解し、蒸気圧の低い1-プロパノールを使用し、水と1-プロパノールの組成比を調整した結果、凝固点がマイナス10℃の冷媒を得ることができました。 
 作動液は水、1-プロパノールと臭化リチウムの水溶液になります。この水溶液の結晶化温度を実測し、装置が作動する温度域で安定した溶解状態が得られる組成比に調整しました。
 2022年度には、冷熱出力4kWを目標とする氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機を製作し、2023年度には、マイナス5℃の冷熱を7時間、安定製造することに成功しました(図3)。また、2023年11月には並行して開発した氷スラリー製造機と連結し、氷スラリーを7時間、安定製造することを確認しました。連結試験では吸収冷凍機を加熱する温水温度は65℃でした。

(2)氷スラリー製造装置(東京電機大学、高砂熱学工業)
 氷スラリー製造機は,水および水溶液を熱交換器(過冷却器)で過冷却状態にした後、過冷却状態を超音波照射によって解除することで氷スラリーを製造します。氷と水の比率である氷分率の制御は、過冷却状態を維持した水溶液を循環させ、循環流路中に設置した過冷却解除器で徐々に氷を生成させることで行います。
氷粒子が粗大化すると配管の閉塞(へいそく)が起こります。これを防ぐため、氷粒子の粗大化抑制剤としてPVA(ポリビニルアルコール)を添加し、効果が得られることを確認しました。
本実験は氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機から3kWの冷熱を熱移動用不凍液のブラインで受けとる連結試験により実施しました。

図3 熱リサイクルパッケージの連結試験結果

3.今後の予定
 NEDOおよび360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&、東京電機大学、高砂熱学工業は、工場などから排出される未利用熱を、工業だけではなく、運輸、農林水産の分野と結ぶハブとして本パッケージを活用し、脱炭素社会の実現へ貢献していきます。

【注釈】
※1 革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発
事業名:革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発
事業期間:2020年度~2024年度
事業概要: https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100179.html

4. 謝辞
 本成果はNEDOの委託事業である「革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発」で得ることができました。ここに謝意を表します。

5. 問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 工学部工学科 折田 久幸 Email:orita●hi-tech.ac.jp
(●を@に置き換えてご利用ください)

(大学広報についての一般的な問い合わせ先)
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 社会連携?研究推進部 Email:kaikaku●hi-tech.ac.jp
(●を@に置き換えてご利用ください)

【大会結果報告】R6東北学生春季リーグ戦(卓球部)

2024年5月18日(土)?19日(日)に宮城県?塩釜ガス体育館で360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&6年度東北学生卓球連盟春季リーグ戦が開催されました。

360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 2-4 東北学院大学
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 4-1 東北福祉大学
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 1-4 東日本国際大学
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 4-3 弘前大学
360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 4-1 富士大学

総合順位 4位(3勝2敗)

優勝チームに勝利する等健闘はしましたが、総合順位4位という結果に終わってしまいました。
今大会の悔しさを次に繋げたいと思います。(監督:塩入 彬允)

(2024年5月27日 掲載)

土木建築同窓会主催 講演会「現代日本を代表する庭師による京都庭園美の世界」開催のお知らせ

 本学土木建築同窓会との連携授業として、以下の通り講演会を開催いたします。1~3年生の学生がキャリアデザインⅠ~Ⅲの授業の一環として参加します。学外からの参加者も募集しております。

日 時:360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&6年6月6日(木)午後4時10分~5時40分
会 場:360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 2-201講義室
演 題:現代日本を代表する庭師による京都庭園美の世界
講 師:久保 義信(くぼ よしのぶ)氏、平成29年度現代の名工(造園工)

参加方法:当日午後2時までに、以下連絡先までご氏名?ご住所をお知らせください。
E-mail:dosokai-d●hi-tech.ac.jp(●を@に置き換えてください。)
FAX:0178-25-5018

主 催:360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&土木建築同窓会
青森県八戸市大字妙字大開88-1

高校生を対象とした課題研究が実施されています

 本学では、2016年度より360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&第一高等学校との「高大連携事業」を実施しており、同校生徒に本学での研究や実習を体験して頂く場を設けております。今回はこの高大連携事業の一環として、同校の工業科電気コース3年生24人が工学部工学科電気電子通信工学コースにある5つの研究室において、大学教員や大学生の指導のもと5月から6月にかけて5回にわたり課題研究に取り組むことになっています。

 5月16日(木)は2回目が実施され、高校生は光検出計測器を用いた透過光測定や、バイオプラスチックの物理的測定準備、ソフトウェアによる城郭画像データ解析、コンピュータを用いた音楽信号生成、地理情報システムを活用した送電線地図作成といった5つの研究テーマに取り組み、最新技術や変化し続ける産業に対しての興味?関心の幅を広げていました。

 本学では、高大連携や学内見学等に関するご相談を随時受け付けています。お気軽にお問い合わせください。

(2024年5月17日 掲載)

360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&6年度 360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&特待生?奨学生伝達式を行いました

 本学では、学業及び課外活動で特に優れた成績を収めた人に対する支援として、入学時に採用される特待生制度を設けています。また、在学生を対象とした奨学生制度があり、年度ごとに選考が行われています。
 4月26日(金)には、今年度採用となった特待生?奨学生への伝達式を行いました。特待生(学業、課外活動、資格)、奨学生(2年生~4年生)の代表者が登壇し、坂本禎智学長から採用通知を受け取りました。坂本学長は「大学生活は人生の中でも大切な期間」とし、採用された学生たちが周囲の模範となる活躍を期待しました。

 卓球部の課外活動特待生として通知を受け取った、工学科(システム情報工学コース)1年の佐藤颯太さん(岩手?専修大学北上高等学校 出身)は、「採用されたことに恥じない結果を残したい」と、今後開催される大会に向けて意気込みを語ってくれました。

(2024年4月26日 掲載)

新任教員の紹介

360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】& 地域産業総合研究所
桐原 慎二 教授

 地域産業総合研究所 海洋?水産?ブルカーボン研究部門に配属となりました。これまで,青森県水産研究機関で海藻,ウニ,アワビなどの定着性水産生物の生態や増養殖を,弘前大学地域戦略研究所では洋上風力発電と漁業の関係などを扱って参りました。
 さて,国は,2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする2050年カーボンニュートラルを宣言し,洋上風力発電の導入などCO?の排出削減を進めています。一方,大気中のCO?を吸収するネガティブエミッション技術の開発も進められており,そのひとつであるブルーカーボン(海藻やアマモ類による海中での炭素貯蔵)に注目が集まっています。ブルーカーボンについては,生物多様性の維持や沿岸生態系の拡大などが期待でき,地域にとっても役立つことから,今後,推進に必要な研究に取り組みたいと考えています。また,地域産業の振興の視点から,新たな養殖技術の検討も試みたいと思いますので,よろしくお願いいたします。

大学院工学研究科の赤松さんが「360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&5年度 森林?林業技術交流発表会」で日本森林技術協会理事長賞を受賞しました

 大学院工学研究科(電子電気?情報工学専攻)の赤松笙太さんが、「360足球直播_uedbet滚球体育-【体育娱乐】&5年度 森林?林業技術交流発表会」(主催:東北森林管理局)において、日本森林技術協会理事長賞を受賞しました。発表タイトルは「人工知能を用いない自動画像解析による枯死木検出法の開発」です。青森県の松枯れ被害に注目し、目視検査の手法を踏襲した画像解析手法の開発を行いました。

(2024年4月5日 掲載)

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